【PMインタビュー】「自分ごと」だから超えられる。実家の鰻屋への想いを胸に、地方から日本の飲食業界をアップデートする
「地域社会を灯す」というミッションを掲げ、食の領域から地方創生を目指す株式会社ランプ。
今回は、入社からわずか5ヶ月の間にCS、新規事業「Ritel」のセールス、そして同事業のPMと3つの役割を歴任する大津さんにインタビューを行いました。
実家は創業100年を超える鰻屋。飲食への想いがありながらも、新卒から大手SIerやAIスタートアップでキャリアを重ねた末に、ランプへとジョインしました。
個人のビジョンと会社の理念を重ね合わせ、「自分ごと」として事業を牽引する大津さんの熱い想いと、今のランプだからこそ得られる「働く面白さ」に迫ります。
大津 友志 / 新規事業「Ritel」PM
法政大学経営学部を卒業後、大手SIerに入社し、電力会社などの大規模プロジェクトを牽引。その後、AIスタートアップにてコンサルティングや新規事業の拠点立ち上げなどを経験する。2026年3月に株式会社ランプへ入社。CS、新規事業「Ritel」のセールスを経て、現在はPMおよびアライアンス業務をリード。
未来を形作る楽しさと、喪失から這い上がった大手・スタートアップ時代

――大津さんのキャリアの原点を教えてください。
原点は、経営者として誇りを持って働く父の背中です。
実家は100年続く鰻屋で、店舗と自宅が同じ建物にあり、仕事と生活の境目がないような環境で育ちました。父は朝早くから夜遅くまで働き詰めの毎日だったはずですが、家でも店でも、いつも明るく元気で、私たち家族に優しく接してくれる人でした。
決して楽な仕事ではなかったと思うのですが、それを微塵も感じさせない父の姿に、幼心に「かっこいい」と憧れを抱いていましたね。
そんな父の教えもあり、大学では経営学、特にイノベーションマネジメントを専攻して、企業が持続的に成長する理由などを研究していました。
――飲食にはあまり関わりはなかったのですね。
そうですね。中学時代に兄から「俺が実家を継ぐから、自由に生きろ」と言われ、両親からも「あなたは次男だから家業のことは考えず、自分の道を歩みなさい」と背中を押されていました。
自分の興味を掘り進めた先に「世の中を変えるようなイノベーティブな仕事に携わりたい!」と思い、当時黎明期だった携帯電話事業を扱う大手SIerに入社しました。
――そこではどのような経験を積まれたのでしょうか。
大手企業向けのITプロジェクトにソリューション営業として携わり、エンジニアなどを巻き込みながら、システム開発から納品保守まで一気通貫でリードする仕事をしていました。
ただ、入社直前に、志望していた携帯電話事業の撤退発表があり….
正直1〜2年目は「なぜこの会社にいるのか」と気持ちが入らない日々が続きました。
それでも、熱心に指導してくださる先輩方の存在に救われ、「この恩を自身の成長と事業への貢献で返したい」と一念発起。
自ら新たなビジネスチャンスを開拓し、携帯キャリア向けのプロジェクト受注や、200名超のエンジニアが関わる電力会社向けのビッグプロジェクトの受注・完遂などの成果を残すことができました。
長期的な視点で種をまき、周囲との信頼関係を築きながら大きな目標を達成する経験は、今の仕事の原型になっています。
――2社目はキャリア教育系のスタートアップに転身していますよね。どのような背景だったのですか?
「『生きる』ことと『働く』ことを分けずに、毎日を全力で楽しむ人生にしたいし、そういう社会をつくりたい」と考えたからです。
1社目は、やりがいよりも大手という安定を求めて入社してくる社員が多い環境だった為、「週5日は我慢して働き、休日の2日間を楽しめればいい」という考え方が一般的でした。一方で、大学時代の友人たちは起業や地域おこしなどに挑戦し、毎日を全力で楽しんでいる人ばかりだったんです。
そんな彼らの姿に触発され、自分も毎日を全力で楽しむ人生を歩みたいし、そんな人生観やキャリア選択が当たり前にある世の中にしたいなと思いました。そこで2社目はJ-Start upにも選出された、AI×組織変革系のスタートアップを選択しました。キャリア教育や組織・事業変革を通じて日本のイノベーションを加速させようという会社のビジョンに惹かれたんです。
主にアーリーステージ(PMF検証〜収益化)から自社プロダクトを用いた採用・組織開発領域のコンサルを担当させていただきました。また、新規サービス企画のPMや大阪拠点の立ち上げなど、幅広い経験もできましたね。
――まさにイノベーションに関わる仕事ですね。
とても刺激的で、組織や人が変わっていく瞬間を実感できました。
一方で、誰かの変革やイノベーションを支援する機会に多く携わる中で「自分ごとのイノベーションに人生をかけていきたい」という思いが芽生えて次第に大きく育っていきました。
同僚にはBCGやGoogle出身といった優秀で志の高いメンバーが多く、彼らが自分らしく自らの道を切り拓く姿にも大いに触発されました。そのような中で、自分ごとのイノベーションとはなんだろうか…と考える時間が増えていきました。
「食のイノベーション」を求めて。ChatGPTが繋いだランプとの出会い

――イノベーションへの想いが強まる中で、なぜ「飲食」、そして「ランプ」だったのでしょうか。
自分にとって最も「自分ごとになる」領域が飲食業界だったためです。
私は実家を継ぐ立場ではありませんでしたが、いつか自分が携わってきたテクノロジーの力で、実家のような飲食店のビジネスや働き方をより良くしたいという夢をずっと持っていました。
やはり飲食領域は、長時間労働、低賃金、人手不足など負の側面が目立ちがちです。それでも飲食店のビジネスに誇りを持って生きる父のような飲食店従事者は世の中に沢山いて、そんな飲食に携わる人の仕事がもっと報われる未来に変えていきたかった。
いつか手伝える日が来る時に備えて、2社目に在籍しながら土日は鰻屋でアルバイトをしたほどです(笑)。
そんな中、「食にイノベーションを起こせる会社はないか」とChatGPTに尋ねたところ、東京の企業ばかりが並ぶリストの中で、唯一関西からピックアップされたのがランプでした。
――数ある企業の中で、ランプのどこに最も惹かれたのですか。
「地域社会を灯す」というミッションです。
光が当たりづらい地方を中心とした各地域の課題にテクノロジーで向き合う姿勢は、東京一極集中ではない「新しいロールモデル」になれると輝いて見えました。光が当たりにくい、という意味で飲食も同じなので、飲食×地方を変えることができたら、とてつもないインパクトが起きるなと、ワクワクしたんです。
居ても立ってもいられず、すぐに応募して、代表の河野と会う機会をいただきました。
――実際に会ってみて、どのような印象を持ちましたか。
とってもエモーショナルな方という印象を受けましたね!
スタートアップ経営者は特にロジカルさを強みとしている方が多い印象ですが、河野はロジカルさだけでなく温かいバランス感覚を持っていて。私が鰻屋で働いている話をした時に「え、めっちゃ面白いじゃないですか!」と、前のめりに聞いてくれたのは今でも覚えています。
また、他のメンバーにも会わせていただいたのですが、みなさん会社の理念に共感しつつ、「自分なりのストーリー」を重ね合わせてイキイキと語る姿が印象的でした。
例えば、VP of Salesの寺本はサントリー時代に感じた食の課題から、食に関わるデータを集めて変革を起こしたいと熱く語ってくれました。
エンジニアやビジネスサイド問わず、多様な背景を持つメンバーが同じ方向を向いている。「ここなら、自分の想いを本気で実現できる」と確信し、入社を決意しました。
入社5ヶ月で3部署を歴任。ビジョンが重なるから生まれる圧倒的な推進力

――入社から現在に至るまで、目まぐるしいスピードで役割が変化していると伺いました。
はい。入社してからの5ヶ月間で、CS、新規事業「Ritel」のセールス、そして現在は同事業のPMと、3つのポジションを経験しました。
最初はCSとして顧客の売上向上に伴走し、AIでデータ分析用のダッシュボードを構築して業務効率化を図りました。その後、新サービス立ち上げの構想が持ち上がり、初期の仮説検証を行うセールスを担当。そして現在は、新規事業と既存事業のシナジーを生み出し、顧客やパートナーと共創しながらプロダクトの社会実装を推進するPMを務めています。
――役割が変わることは大変ではないですか?
大変ではあるのですが、それ以上にワクワクしていて(笑)。
自分の目指すキャリアと会社のビジョンが、同じ方向を向いていると実感できていることが大きいです。
定期的に河野との1on1があるのですが、「大津さんの向かいたい方向に、今の仕事はマッチしていますか?」と、都度方向性をすり合わせてくれました。おかげさまで、自分の方向性を見失わずに地に足をつけて進めている感覚があります。
「地域社会を灯す」という理念と、私個人のビジョンが完全に重なっているからこそ、どんな役割でもすべて「自分ごと」として、力強く踏み出せています。
――「地域社会を灯す」というミッションは、日々の業務で実感できていますか。
はい。特に地方の企業様で成果が出た時ですね。
私たちが支援しているのは、全国展開する大手企業だけではありません。九州などの地場企業様がテイクイーツを活用し、新しい成長の形を見出していく姿を目の当たりにしています。地方の企業が抱える課題をテクノロジーで解決し、社会に活力を与える。このプロセスに携われることは、大きなやりがいに繋がっています。
ハードスキル以上に大切な「理念への共感」。地方から日本を変えるロールモデルへ

――どんな方がランプに合うと思いますか。
ハードスキル以上に、会社のビジョンに深く共感し、それを「自分ごと化」できる方です。
スタートアップの環境は常に変化し続けます。そのため「特定の事業や業務だけがやりたい」という動機だと、フェーズが変わった時に気持ちがついてきません。
だからこそ、どんな変化の中でもブレない「理念への共感」が何よりも重要です。
自分のこれまでの人生やキャリアが、なぜランプのビジョンと結びつくのか。そこに強い納得感と自分なりのストーリーを持っている方であれば、この環境で存分に活躍できるはずです。
――最後に、大津さんがランプで成し遂げたい今後の展望を教えてください。
ランプを「地方発で日本を変える、新しいスタートアップのロールモデル」に育て上げることです。
まずはPMとして我々のビジョンや事業に共感・賛同頂ける企業をどんどん巻き込み、ビジネスの大きな輪を広げていきたいと考えています。私たちのテクノロジーが全国に広がり、人手不足や利益確保に苦しむ飲食店を救っていく。
その延長線上に、いつか私の実家のような個人経営の飲食店にも貢献し、日本の食文化を根本からアップデートできる未来があると信じています。
もし同じような想いを持ち、一緒に夢中になって駆け抜けてくれる方がいたら、これ以上嬉しいことはありません。