【テックリードインタビュー】独自のAIモデル構築と最速のアジャイル開発。次々と降ってくる「無理難題」を技術で形にするテックリード

【テックリードインタビュー】独自のAIモデル構築と最速のアジャイル開発。次々と降ってくる「無理難題」を技術で形にするテックリード

食品小売向け注文受付・管理SaaS「テイクイーツ」の開発・運営を通じ、全国の飲食店やスイーツ店など3,000店舗以上の業務効率化を支援する株式会社ランプ。

急速な事業拡大を続ける同社の開発組織を牽引しているのが、テックリードの小野寺大輝さんです。

AIベンチャーの新規事業立ち上げから、コンサルティングファームでのデータ分析、自社開発の組み込みOSを使った受託開発まで、多岐にわたる技術領域の最前線を歩んできた小野寺さん。

多様な技術的バックグラウンドを持つ彼が、なぜ地方のスタートアップであるランプを選んだのか。これまでのキャリアの軌跡と、ランプならではの開発カルチャー、そして共に事業をスケールさせる未来の仲間へのメッセージを伺いました。

小野寺 大輝 / テックリード

北海道大学在学中からインターンとして参画した企業でAI事業の新規立ち上げを経験。その後、コンサルティング会社のデータ分析部門にてデータ分析やモデリングに従事。イー・フォース株式会社での自社開発の組み込みOSを使った受託開発や個人事業主としての活動を経て、2023年に株式会社ランプへ入社。現在はテックリードとして、技術的負債の解消からAI技術の実装まで、フルスタックに開発を牽引している。

「Googleにどう勝つか」ニッチを攻め、AI・データ分析の猛者たちから学んだ20代

――小野寺さんのこれまでのキャリアについて教えてください。まずは1社目の経験からお伺いできますか。

大学3年生の頃にインターンシップを探していて、当時AI事業を立ち上げようとしていた株式会社グリッドにご縁があり、入社しました。

当時私がコンピュータサイエンス専攻で機械学習の研究をしていたこともあり、当時の技術顧問の先生と一緒にAIの新規事業を立ち上げ、ディープラーニングのライブラリを一から作っていくことになったんです。

当時のAI業界は、GoogleがTensorFlowを発表していた時期でした。私たちはGoogleとパフォーマンスで真正面から競うことは考えておらず、TensorFlowやPyTorchのような汎用的なディープラーニングライブラリでは十分にカバーされない、業界特有の細かな課題を解決するための手法を取り入れようと考えていました。

そこで独自のディープラーニングフレームワークやAIを使ったソリューションを簡単に開発できるツールを開発し、エンジニア向けに提供していました。少数精鋭でゼロから事業を作り上げる面白さを、この時期に深く学びました。

ーーその後、アクセンチュア社へ転職されています。どのような思いがあったのでしょうか。

グリッドの組織が50名規模に成長し、事業の立ち上げという自分の役割がひと段落したように感じていました。

そこで、さらに高いレベルの技術者たちが集まる環境で揉まれ、自身のエンジニアとしての現在地を正しく測り、成長したいという思いから、アクセンチュアの「Applied Intelligence部門」へ転職しました。ここはAIやデータ分析の専門家だけが少数精鋭で集まる、まさに業界の猛者たちの巣窟のような部署でした。

実際に入ってみると、想像をはるかに超える「上には上がいる」環境でしたね。チームには専門書を執筆している著名なデータサイエンティストをはじめ、ドイツの研究機関で最先端の研究をしていたようなトップクラスの頭脳をお持ちの方がゴロゴロといたんです。

彼らはデータを見ただけで、「大体こういうモデリングで近似できそうだな」と瞬時に当たりをつけていました。私には想像もつかないレベルのモデリングの嗅覚を持っていて、圧倒的な経験値と次元の違いを目の当たりにしました。

ーーアクセンチュアを退職し、組み込みソフトウェア開発の道へ進んだ理由を教えてください。

一番の理由は、「このままではエンジニアとしてコードを書く腕が落ちてしまう」という強い危機感を覚えたからです。

当時の業務は分析作業が3割程度で、残りの7割は資料作成や顧客への提案といったビジネスサイドの業務が中心でした。もちろんそこで得られる経験は大きかったのですが、私としてはより技術の最前線で手を動かせる環境を求めていました。

その結果、組み込みOSを開発している会社が「組み込み×AI」ができる人材を探していることを知り、イー・フォース株式会社にジョインすることに決めました。その後は個人事業主としても活動し、さまざまな案件に参画しながら技術の幅を広げていきました。

誰もができることには興味がない。すべての経験が「線」に繋がるランプへのジョイン

ーー個人事業主として活躍されていた中で、再び事業会社へ、さらに関西のランプに入社を決めた背景を教えてください。

結婚を機に妻の地元である滋賀県に移住することになり、関西圏で「出社できる」企業を探していました。

フリーランス時代にフルリモートで働いてみて痛感したのですが、事業を前に進めるような大事な話は、ふとした雑談から生まれることが多いんです。リモートだと会議体でしか話す機会がなく、フラットな議論がしづらい。だからこそ、出社してチームで気軽にディスカッションできる環境を求めていました。

また、ランプが掲げる「デジタルの力で地域社会を灯す」というミッションや、地方から事業を創っていく姿勢に強く共感したことも大きな理由です。

というのも、移住を機に地方におけるIT求人の少なさに直面したことに加え、私自身が北海道出身ということもあり、優秀な同級生たちが地元で学んだ知識を活かせる仕事がなく、別の業界へ進む姿を見て悲しく思った原体験があったからです。

ーー他の大手企業からも内定を得ていたそうですね。

はい。ただ、そういった環境にはすでに優秀なプロフェッショナルがたくさんいて、自分がやらなくてもそのうち誰かができるだろうと思ってしまったんです。

自分が介在することで大きなインパクトを残せる環境、つまり裁量や余白がある場所を求めていました。

ーーランプの事業と、小野寺さんのこれまでのキャリアはどのように結びついたのでしょうか。

面接で代表の河野と話した時に、自分のこれまでの経験の”点と点が線に繋がる”と確信しました。

テイクイーツというサービスを飲食店に広げていく上で、POSレジとの連携構想がありました。POSは組み込み技術の部分もありますし、今後のデータ活用にはAIの知見が不可欠です。これまで培ってきたAI、データ分析、組み込みといったすべての経験が、ランプが目指す構想に合致していました。

チームの仲間と膝を突き合わせてディスカッションを重ねながら、これまで培った知見をフルに活かして新しい技術を実装していく。誰かがやってくれるのを待つのではなく、自らの手で事業を牽引できる余白があること。それこそが、私がランプという環境を選んだ最大の理由です。

社長の「無理難題」を最速で形にする。ランプならではの高速アジャイルな開発思想

ーー現在、ランプのテックリードとしてどのような業務に取り組まれていますか。

現在はテックリードとしてフルスタックに開発全体を牽引しつつも、私自身のメインミッションとして注力しているのが「テイクイーツへのAI実装」です。

具体的には、LLM(大規模言語モデル)や既存の機械学習技術を活用し、注文者の方に新たな購買体験を提供できるような次世代のユーザー体験を構想しています。ただ、一般的にやられているように、ChatGPTなどの外部APIを単に呼び出して終わらせるつもりはありません。それだとランニングコストや業界特有の知識が不足して将来的に必ずボトルネックになるからです。

そこで私たちは現在、外部APIに依存せず、コストと業界に特化した予測モデルの運用を両立させるために「既存のAIモデルを基に業界に特化したモデルのチューニングをする」というアプローチに挑戦しています。

一般的なスタートアップで、自社でLLMのモデル運用から業界に特化した予測精度のチューニング、そして社会実装まで一気通貫して本格的にやろうとしている会社はそう多くないはずです。私自身、これまでのAI開発の経験がフルに活きていると感じますし、エンジニアとして腕が鳴りますね。

ーーそうした難易度の高いAI実装に思い切って挑戦できる背景には、どのような理由があるのでしょうか。

やはり代表河野の存在が非常に大きいですね。

河野は良い意味で現実離れした壮大なビジョンを本気で掲げ、大きなことを成し遂げようとする姿勢を持っています。と同時に、私たちが新しい技術に挑戦することを全力でバックアップし、任せてくれる体制があります。だからこそ、私たちも思い切ってAI開発に力を注ぐことができています。

また、その上で、ランプには圧倒的なスピードを重視したアジャイルな開発スタイルが根付いています。

河野からは「これもやりたい、あれもやりたい」と次々に新しいアイデアが出てくるため、最初から完璧な設計を求めて時間をかけるのではなく、まずは最速で作って実装し、顧客の反応を見ながら良いものだけを取捨選択していくという思想で進めています。社長のアイデアを最速で形にして世に出し、検証するスピードが求められるわけです。

ーー次々と出てくるアイデアや高い要求に対して、プレッシャーを感じることはないのでしょうか。

プレッシャーというより、むしろ楽しいです!昔から「これはできないだろう」と言われることをなんとか形にするのが好きなタイプなんです。

河野からの無茶振りや無理難題を受け止め、技術の力でどう実現するかを考えるのは非常にやりがいがあります。もし、会社からチャレンジングなことを言われなくなったら、退屈してしまうかもしれませんね(笑)。

圧倒的なスピードで仮説検証を回すために。共に事業をスケールさせる仲間を求む

ーー今後のランプの事業成長に向けて、開発組織にはどのような課題があると考えていますか。

事業をスケールさせるためには、仮説検証のサイクル、つまり試行回数とスピードを圧倒的に上げる必要があると考えています。仮説を立ててプロダクトに反映させて、セールスが顧客に当てて売れるかどうかを試す。このスピードをもっと上げたいです。

しかし現状は、私を含めたテックリード陣がコードを書く側に集中してしまっています。

今の私が表立ってがっつり開発しているだけでは、開発組織としてのスケーラビリティに限界が来ていると感じています。エンジニア個人の力だけでなく、組織全体として価値を生み出す仕組みづくりが急務です。

ーーその課題を解決するために、どのような方と一緒に働きたいと考えていますか。

全体像を俯瞰し、ビジネスサイドと開発組織のハブとなってチームを牽引できる、エンジニアリングマネージャーやPdMの方に是非来ていただきたいです。

具体的には、WEB業界の地図をしっかりと持っていて、今の市場環境ならここで勝てるという戦略を描き、それを採用や機能開発の優先順位に落とし込み、高い実行強度で推進できる方です。私自身はAIの専門性は高いと自負していますが、WEB業界全体のトレンドや戦略についてはまだまだキャッチアップしている段階です。

一方で、私自身がAIや組み込みなどの領域で専門性を持っているので、新しく入ってこられるマネージャーの方とは、広い角度で議論ができるはずです。新しく入る方のマネジメント・戦略の知見と、私の過去の経験を掛け合わせることで、非常に強力なチームになると確信しています。私たちが技術の根幹をしっかり支えるので、マネージャーの方には組織づくりや仮説検証のサイクルを回すことに集中していただけるかと思います。

ーー最後に、ランプの選考を受けようと考えている方へメッセージをお願いします。

一番お伝えしたいのは、ランプは今、自由度が高い一方でカオスな部分も多く残っており、そこをご自身の手で整えていける環境だということです。

完成された組織では味わえない、自分が介在する余白があり、ゼロから新しい事業のスケールをデザインしていく面白さがあります。私たちと一緒にこのカオスを整え、圧倒的なスピードで事業を前進させていただける方からのご応募を心よりお待ちしております。

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