全国の食品小売業界を灯すランプのような会社を目指し、世の中に求められるプロダクトを提供していく

全国の食品小売業界を灯すランプのような会社を目指し、世の中に求められるプロダクトを提供していく

創業時よりインターンシップとしてランプに参画し、エンジニアリングの先にある価値提供の面白さを体感したという鈴木駿也さん。受託開発と並行して自社サービス「テイクイーツ」を開発し、利用者が急増していくまでの道を切り拓きました。2021年より同社の執行役員CTOになった鈴木さんに、これまでの歩みとランプのカルチャーや魅力、そして組織拡大に向けて大切にしていきたい価値観などを聞きました。

鈴木 駿也さん(執行役員CTO)

​1993年兵庫県出身。京都コンピューター学院在学中に、創業期であった株式会社ランプにインターンシップとして参画。卒業後もシステムエンジニアとして同社のプロダクト開発に従事。複数の企業のアプリケーションの開発、サイト制作、SEOなど多岐に渡って担当。2021年執行役員CTOに就任。

ランプで働きたいと思ったのは、ここで初めて仕事の楽しさを知ったから

――鈴木さんは学生時代に創業期であったランプにインターンシップとして参画し、その後入社されたそうですが、なぜランプを選んだのでしょうか。

鈴木:ランプとの出会いは2014年、当時学生だった河野さん(現ランプ代表)が創業したドレスクリエイトという、ランプの前身にあたるベンチャー企業に遡ります。僕の友人がそこでデザイナーとして働いており、河野さんが受託開発や制作を手伝えるエンジニアを探していたところ、友人を介して声をかけていただいたのが出会いのきっかけです。

最初は学生インターンとして参画し、コーディングを中心に、サイト制作に携わりました。その後、2017年に株式会社ランプができるとき、僕はちょうど学校を卒業するタイミングだったので、河野さんに「社員としてここで働きたい」と伝え、快諾していただきました。

社員になりたいと思ったのは、それまでに学生インターンとして携わってきた仕事がすごく楽しかったからです。学生時代にエンジニアリングを学んではいたものの、仕事として受託開発に関わり、クライアントが求めるものを作っていく過程は新鮮で面白かったです。自分が作ったものが世に出ていくことにも、大きな達成感を覚えました。

――2017年に入社されてから、2020年に予約受付・管理システム「テイクイーツ」がリリースされるまでの3年間は、どのような業務に当たっていましたか。

鈴木:入社後は、複数の企業のアプリケーション開発、サイト制作、SEOなど、多岐にわたる業務を担当しました。そのような経験を通して、お問い合わせや採用などのコンバージョンを増やす目的でサイトを作るコンテンツマーケティングや、SEOの基礎的な知識が身についたと思っています。

テイクイーツを自社開発・販売するにあたって、システムエンジニアとしてのスキルはもちろんですが、さまざまな案件を請けてサイト制作や運用、マーケティングをしてきたからこそ培われた知見が大いに役立ちました。

自社サービス「テイクイーツ」を育んでいった日々

――自社サービスを提供するスタートアップに変わっていく過程でどのようなことを感じていましたか。

鈴木:もともと自社サービスをやりたいという話は河野さんから聞いていましたし、テイクイーツを作ろうと決めた2020年は、コロナ禍で飲食店のテイクアウト利用が特に増えていた時期です。店舗でのテイクアウトの体験をより効率よく、より便利にできる予約・決済システムは需要のあるサービスだろうと肌で感じていました。

実際にテイクイーツをリリースした後、導入頂いた飲食店や食品小売店のエンドユーザーの方にどんどん使われるようになっていくのを目の当たりにして、「これは間違いなく世の中に求められているサービスだ」と再認識しました。

とはいえ、既存の受託制作の顧客対応がなくなったわけではないので、テイクイーツを作っていく過程は大変でした。クライアントが求めるものを作る受託制作と、自社サービスの開発では頭の使い方がまるで違いますし、やりたいこともたくさんありますから。当時は僕だけでなく、他のメンバーも、受託で頂いているお仕事にも応えつつ、テイクイーツを伸ばしていく方法を模索し、時間の使い方に悩んでいた覚えがあります。

――テクイーツを形にしていくときに大変だったことと、嬉しかったことをお聞かせください。

鈴木:最初はプロトタイプを先行リリースして、複数の店舗で実際に使っていただいたのですが、初期は不具合も多かったんです。注文者から店舗にクレームが入ってしまい、店舗から改善要望を連日のように頂く中、その対応に追われる毎日でした。

この時期はすごく大変ではあったのですが、不具合を一つひとつ改善していったことで、世の中の多くの人にテイクイーツを安定して使ってもらえるようになっていった手触り感には楽しさもありました。

技術的な側面から、機能がちゃんと稼働しているかを常にウォッチしていたのですが、契約店舗数が増え、更には注文データが増えていくのを目の当たりにすることでテイクイーツの成長をリアルに感じられました。最初は少しずつでしたが、ある時点で閾値を超えて、自分たちのプロダクトが世の中に受け入れられているという手ごたえを得られた喜びは、今でも忘れられません。

ランプらしさを大切に、組織をスケールしていきたい

――現在のランプという組織について、どのようなことを感じていますか。

鈴木:2020年にテイクイーツをリリースしてから、まもなく5年がたち、新しい仲間も増えて、開発チームだけでなく、セールス、サポート、カスタマーサクセス、それぞれのチームの成長を実感できるフェーズにあると思っています。

世の中にはプロダクトマネジメントやピープルマネジメントに長けたスペシャリストがたくさんいますが、僕自身はどちらかというとジェネラリストだと思っています。もちろん苦手な分野やできないこともあるのですが、そこを補ってくれる人たちが入社してくれたので、これまでできなかったことができるようになり、見えなかった景色が見えるようになってきました。チームだからこそ、より高みを目指していける。そう感じてワクワクしています。

――これから成長していく中で、変わらず大切にしたい価値観を教えてください。

鈴木:ランプのコアバリューの一つに「実直な姿勢」というものがあります。「まずは実直に日々の業務に取り組もう。結果が出なくても、プロセスが良ければきっと次につながる」という価値観です。

僕たちの組織の在り方としてはコアバリューに書かれているように、日々のプロセスや仕事に対する姿勢、仲間へのリスペクトといったものも含めて、真面目に頑張っていれば評価される組織にしたいと考えています。

挑戦に失敗はつきものだから、前向きな心持ちで積極的に挑戦することは褒められますし、挑戦した上での失敗が否定されることはありません。そんなカルチャーはとてもランプらしいし、この先も変わらず大切にしていきたいと思っています。

――最後に、鈴木さんがこれから挑戦していきたいことを教えてください。

鈴木:今まではPMF(プロダクトマーケットフィット)を目指して、ご利用頂けるクライアントやユーザーの方の声を集め、開発の部分で貢献できるようにコミットしてきました。しかし、これからはまた新しいフェーズに入っていくという感覚があり、自分自身も変わっていく必要があると感じています。その中でもランプで大切にするコアバリューをチームメンバー全員で体現できる組織をつくっていくことに挑戦したいです。

メンバーが増えることで開発スピードは高まったとしても、プロダクト開発において大切にしてきた価値観が希薄になってしてしまうシーンはあるかもしれません。今後、スクラムで複数のチームを組みながら開発を進めていく指針ではあるのですが、どのチームでもランプが大切にするコアバリューがブレない組織を目指したいです。

自分自身がその役割を担い、一枚岩の組織を形にしていくことで、テイクイーツはもっと社会にとって必要とされる、もっと多くの方に喜んで頂けるサービスに進化していけると信じています。そして、ランプが掲げる「デジタルの力で地域社会を灯す。」というビジョンの実現に近づけるように一歩一歩、実直に前に進んでいけたらと思います。

採用ページへ